ブックオフの存在意義~立ち読みするならはもう古い?~
最近暇つぶしのためにめっきり行き辛くなった店舗がある。
そう、中古本販売チェーンの「BOOK OFF」である。
それはなぜか?まずはこの記事を見てほしい。あるいは近くのブックオフ(出来れば中型店舗以上)に足を運んでみてもらいたい。
今、ブックオフでは陳列された中古本にビニールカバーやプラスチックケースに入れて販売する店舗が増えている。
私の住む近隣店舗もついこの間からビニール包装を始めてしまった。秋葉原駅前店や新宿店などは100円の少年コミックすらかけられている場合もある。
それはなぜか?
記事にも書かれているが「通路の邪魔になること」「本を選ぶのに邪魔になること」である。
一言でいうなら「立ち読みは邪魔」である。立ち読みしている人間は客ではないのである。
確かに、休日の昼間になるとどこから湧いてきたのか大量に立ち読みをしている者がいる。そして彼らの8割は臭う(個人的な感想)
秋葉原店など通路が狭くなると人ひとり通れるスペースでやっとだし、確かにリュックサックしょってよれよれのシャツ着た太った男がいれば生理的嫌悪感が刺激されるのはまず間違いないだろう。
なので、立ち読みがされないように本にビニールカバーをかけるのは合理的な処置だと考える。この処置は違法駐輪を止めさせるためにモニュメントを設置する物理的処置に似ている。
そもそも長時間の立ち読みはお辞めくださいという警告を素直に受け入れる人間はブックオフには溜まっていないからだ。
ブックオフがこの物理的手段を講じたことで、確かに秋葉原店や新宿店、渋谷店そして私の近隣店舗も通路を歩きやすくなった。本も選びやすくなった。
だが今まで立ち読みという享楽に溺れてきた私にとってブックオフは無料の娯楽空間でなく、ただの中古本屋に落ち着いてしまった。
この感覚は「安価に本を入手する」という至極まっとうな目的でブックオフを利用してきた人には理解されないだろう。
そもそも常に本を新品で購入する人には未知の領域だろう。
そんな客にすらなれない邪魔者の思いをここで吐き出したい。
立ち読みできないブックオフなんて、それはもうブックオフじゃない
今後ブックオフはビニールカバーを導入する店舗とそうでない店舗と分かれていくらしい。それは公式ページでは分からないため、直接店舗に赴くしかない。
果たして、客にすらなれない者たちは休日の昼間今後どこへ向かうのだろうか。
なお立ち読みが出来なくなったからといって、このブックオフの立ち読み防止施策は今年度の赤字と何ら関係がないように思われる。
なぜなら立ち読みをする人間と、中古本を購入する客の間に因果関係はないからだ。
なので、立ち読みを排除したから赤字になってしまったなんて決して思わないように。なぜなら何度も言うように邪魔者なのだから。