ハラショー。ロシア生まれのメロディの魅力だよ。
一昨日は実は世界の歌だった日本の童謡についてご紹介しました。
イタリアやドイツ(ボヘミア)は「その国らしさ」というのも感じられました。
さらに、中でも特に他の国とは一線を画すレベルで、一度聴いたら
「あれ?この歌ってもしかして・・・」って気づいてしまうレベルでお国柄を出している国があります。
そう、ロシアです。ハラショー。
ロシア生まれ或いはロシアに所縁のあるキャラクターって最近多く登場していますから、日本人にとって馴染み深い国だと思います。
(領土問題や外交問題は置いておいて)
男性だったらザンギエフ。
女性だと、誰でしょう?とりあえず劇中で沢山ロシア語喋ってるからクラーラちゃんで
それで、話はロシアの民謡に戻ります。
どうやらこのページを見る限り、一言で「ロシア民謡」と形容するには難しい事情があるみたいです。
まとめます。
①「ロシア」じゃないっ!
現在のロシア連邦生まれの楽曲が日本に輸入されているわけではなく、そのほとんどがソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)時代の歌。あるいはそれ以前(ロシア帝国)の曲がほとんど。
また実は現在のロシア地域ではなく、ウクライナといった東欧地域出身が作った曲も混ざっています。
「黒い瞳」という曲はウクライナ人の作詞家とドイツ生まれのロシア人作曲家の組み合わせから生まれた曲です。
②「民謡」じゃないっ!
「民謡」とは、
各地の庶民の日常生活の中から自然に生まれて長い間伝承され,その地方の人々の生活感情を表している素朴な歌謡。仕事唄・祝い唄・酒盛り唄・盆踊り唄など。俚謡りよう。巷謡こうよう。俗謡(大辞林 第3版)
のことを言います。
「童謡」は「民謡」の中でも主に子供が歌う歌を指します。
しかし実際のところ、「ロシア民謡」というカテゴライズがされている曲のほとんどがソ連時代「大衆歌謡」として呼ばれた流行歌です。
特に日本で有名になっている「ロシア民謡」の多くがロシア内戦や独ソ戦中に親しまれた曲ばかりです。
「ポリューシカ・ポーレ」
「カチューシャ」
これは日本から見れば
「りんごの唄」
や
「東京ブギウギ」(音質注意!)
が諸外国で、日本の「人気の歌謡曲(ポピュラーソング)」ではなく日本の「民謡(フォークソング)」として認識されている感じです。
③寂しげな曲ばかりじゃないっ!
日本で親しまれているロシアの楽曲は寂しげなものばかり特集されている、という指摘があります。
理由としては
①シベリア抑留から解放され、帰国した日本人の間で親しまれていた曲の多くが戦時中や労働者を背景とした曲が多かったから
②日本の民謡(「かごめかごめ」「花いちもんめ」)と雰囲気が似ていたから
またロシア(ソ連)の曲が戦後大きく注目された理由として、ソ連が東側諸国の大国で共産主義や社会主義という日本と全く異なる国家体制を敷いており、日本人の間での興味や一種の憧れが含まれていたと考えられます。
そういった歴史的背景、特に第二次世界大戦をきっかけに、ロシアの楽曲が日本でも親しまれるようになりました。
最後に、ふざけてる位にロシアの楽曲が散りばめられている曲を紹介します。
アニメ「みつどもえ」の宮下さんキャラクターソング「ウザイカ」です。
やるなぁヒャダイン(笑)