ねこまんまはどんなご飯?
今回も、少し地域ネタ入ってます!あしからず…。
先日、会社の昼ごはんに「味噌汁かけごはん」を食べました。
あまり行儀の良い食べ方ではないし、人前で食べるにはいかがなものかというメニューではあるんですが、忙しかったところもあり一旦社会的なプライドは気にしませんでした。
結局、約5分で1.5合のご飯で出来た山盛りの味噌汁かけご飯を完食し、業務に戻る立派な社会人の昼食タイムをエンジョイしたわけです。
しかし、私が味噌汁かけごはんを作っている最中、一緒に働いているパートの人がこんな衝撃的な発言をされました。
「○○君、今日はねこまんま食べるんだね」
・・・えっ??
いやはや私がこれから食べようとしているのは「味噌汁かけごはん」であって「ねこまんま」ではないですよ。何をおっしゃるうさぎさん。
と驚きと焦りを含んだ口調で返答すると、他のパートさんや社員さんまで
「その食べようとしているのは【ねこまんま】でしょ」と次々私に異議を唱え始めました。
一旦私はほかほかの味噌汁かけごはんの前で深呼吸して落ち着きます。
どうやら、彼らの言う「ねこまんま」はこの湯気立ち上る味噌汁かけごはんを指すようです。
しかし、幼い頃から「○○、これがねこまんまだよ」と食育を受け続けてきた(今は亡き祖母が本当にこう言っていた)私にとって、
真の「ねこまんま」とは
ご飯に鰹節をまぶして醤油を垂らした料理を指します。
(THE・ねこまんま)
一方で私以外の全員が「ねこまんま」なる料理だと主張するのは
(味噌汁とご飯の合わせ技)
だというのです。
私は哀しくなると同時に、文化圏の違いというのをむざむざと見せつけられました。
しかし何だかんだいって悔しい私はgoogle先生に助けを求めます。先生の崇高な英知が導き出した「ねこまんま」の一つの回答が以下の画像です。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
味噌汁かけごはんの数に比べても、この圧倒的な「ねこまんま」のサジェスト数の多さよ!!
私の体験してしまった職場という世界線(鰹節派:みそ汁派=1:8)などではなく、このgoogle先生が指し示してくれる世界こそが私の求めていた答えでした。
まあ文化の対立は怨恨を残すだけですので、こちらでの主張のみに留めておくことにしましょう。
そういえば、先月放送されたNHK大河ドラマ「真田丸」で私が昼ご飯に食べた料理とよく似た形の料理を愛する一人の武将が滅びましたね。
初登場時から汁かけ飯を食らっていて大きな話題になりましたね(笑)
私はこの料理は「湯漬け」だと思うのですが、
真田丸公式は「汁かけ飯」、そしてwikipediaでは「ねこまんま」であると述べられています。
本当に、北条氏政が食べている料理は「ねこまんま」と呼べる料理なのでしょうか?
正直、北条氏政が食べているのは「湯漬け」もしくは「汁かけ飯」という現在の「お茶漬け」の同じルーツに連なる料理であって、たとえかけている湯に出汁がきいている場合であってもそれは「湯」や「茶」の亜種であって決して「味噌汁」に結びつくとは思えません。
「汁」は「出汁」の汁であって「味噌汁」の汁ではないはずです。
ですので、ウィキペディアの「ねこまんま」のページには注意書きにも書かれていますが大きな疑問が残ります。
何より、凡愚という評価を受けやすい北条氏政ですが、「ねこまんま」という動物の名前が付けられた庶民しか食べないジャンクフードよりも、「汁かけ飯」や「湯漬け」といった武士のあいだで好まれて食べられた名前の料理を好んで食べていた方ががふさわしいはずです。
A:北条氏政は汁かけ飯を食す際、汁をかけ足した。それを見た父氏康は毎日の食事にも関わらず汁の量も見定められないとは、北条家も自分の代で終わりか。と嘆息した。
B:北条氏政は猫まんまを食す際、汁をかけ足した。それを見た父氏康は毎日の食事にも関わらず汁の量も見定められないとは、北条家も自分の代で終わりか。と嘆息した。
一時代を生きた戦国武将の逸話として適しているのはどう考えてもAでしょう?
Bなんか小学生の話のように見えてしまいませんか?
察するに「ねこまんま」ページを編集した人間は、私の職場の人のような「味噌汁かけごはん=ねこまんま」派の人間かつ北条氏政を暗愚な武将だと評価しているような気がします。