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金曜からカレーを食べてみよう

天パ眼鏡が食ったり読んだり考えたり

「下手こいた~」はフランス語ではこうなるらしい【現象名:l'esprit de l'escalier(レスプリ・デ・レスカリエ)】

最近ツイッターでこんな記事が話題になっているようです。

 

gigazine.net

 

私が面白いと思ったのは、この記事の前半部分の記述です。

誰かと話をして別れた後に「あ、アレを言っておけばよかった」と思い出したり、「あんなことを言うんじゃなかった……」という、いまさらどうしようもない後悔の念に襲われた経験が誰しもあるはず。こんな微妙な空気を含む感情をフランス語では「l'esprit de l'escalier(レスプリ・デ・レスカリエ)」と表現します。直訳すると「escalator wit(階段のウィット)」という意味を持つフレーズですが、その由来は「部屋を出て階段を降りている時にふと『あ~、これを言っておけばよかった!』と思い出すが、いまさらもうどうしようもない」という状況を言葉にしたもので、いかにもフランス語らしい発想といえそう。

記事の前半部の大意としては、言語はその国の文化や思想に根差したものであるから全て伝わらずにしっくりこない表現や、言い表せない表現が存在している。

他言語を 操ることは言語の文化そのものを学ぶことであるということだそうです。

 

確かに、この人と会話し終わった後の最早どうしようもない「脳内反省会」は日本語で上手く表現できるものがありません。「後の祭り」もどこか諦めてしまった感が含まれてしまい、ニュアンスは少し変わってしまいます。

「恥ずかし」も自分がへりくだってしまっています。

もしかしたら「下手こいた~」が一番適しているのかもしれません。

 

しかし、フランス人はこの何ともし難い、かつ誰もが襲われるはず(少なくとも日本人の自分は共感できた)の感情をしっかり言語化していたことに驚きです。

注目すべきは、まずそのオシャレさ。

階段を下りていく最中に部屋を出る前の自分の言動を振り返る。しかしもう部屋を出て階段を下り始めているのだからまた引き返すのも忍びない。

 

うーん、いかにも詩的でオシャレですね。脳内でその映像が浮かび上がってくるようです。

フランス語自体に漂うオシャレさも関係しているのでしょうか。l'esprit de l'escalier(レスプリ・デ・レスカリエ)て。

 

一方、日本代表「下手こいた~」で想像される光景はこちらです。

f:id:makige39:20160523174727p:plain

うん、オシャレさは全くない(笑)

 

また言葉をより綺麗にさせるウィットさ(機転の利き方、機知に富んでいる)があるのも、明らかにフランス語です。

「下手こいた~」は感情にどストレート過ぎて言葉としての幼さが前面に出てしまっています。

 

文化の優劣は単純に表現する言語の多様さで区別するべきではありませんが、少なくともこの「下手こいた~」文化の優劣は、フランスに軍配が上がるようです。

 

ただフランス人が階段を下りるジェスチャーをしながら「l'esprit de l'escalier(レスプリ・デ・レスカリエ)!!」と叫んだところで面白さは伝わらないんですけども。

でもそんなの関係ねぇっ!!