金曜からカレーを食べてみよう

天パ眼鏡が食ったり読んだり考えたり

天体戦士サンレッド

天体戦士サンレッド(全20巻)

ヴァンプ将軍(料理好き)率いる礼儀正しい悪の組織・フロシャイム(川崎支部)!宿敵・サンレッド(チンピラ)の命を狙い、怪人たちが戦いを挑む!なぜか怪人たちを応援したくなる本末転倒なヒーローコミック、です。(ヤングガンガン公式サイトより引用)

 

好きですフロシャイム悪の組織

この漫画の舞台は神奈川県川崎市です。そこに本拠地を構えるのは悪の組織フロシャイム川崎支部。ヴァンプ将軍率いる怪人たちが日夜宿敵のヒーローサンレッドに戦いを挑むギャグ漫画です。

悪の組織っていっても目的は世界征服を掲げていますが、目立った悪事といってもヒーローの抹殺だけで、一般市民や国に迷惑をかけることはしません。

怪人たちはバイトで生計を立てているし、地域の会合や行事に参加もするし、確定申告だってきちんと行います。

笑いどころは怪人たちの見た目の異常と生活の日常のギャップでしょうか。

みんなに愛されるヴァンプ将軍

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作中武器として使われたのか疑わしい槍と普段はトートバッグ代わりの盾、サンレッドの拳骨を防ぎきれない程度の兜をもっています。これで川崎市高津区を歩いて職質されても大事にならないのは、ヴァンプ将軍の人柄と高津区の土地柄でしょう。

 

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2011年1月には高津区民、そしてキラリたかつ大使にも任命されました。リアルで様々な行事やイベントに出演されました。

 

ただ、残念なことに今ではもうそこまで行政や地域ぐるみといった動きは見られないかもしれません。一つの作品で長くコラボするのは簡単なことじゃないみたいです。

 

 

基本的に料理のことを考えているヴァンプ将軍。そのおふくろ?の味は怪人のみならず敵であるはずのサンレッドの胃袋すらつかんで離さない。

その腕前が評価されてかコミックスの話間のページには「ヴァンプ将軍のさっと一品」というコーナーが設けられ、アニメでもミニコーナーで何度も特集されました。まるでN〇Kの料理番組みたいに、です。

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実際、このコーナーで紹介される料理やおつまみは役に立ちます!特に一人暮らしの男性に合わせてくれていてとても助かりました。

今後もお世話になるんでしょうけれど...(笑)

「ちくわのチーズ焼き」(8巻収録)や「白菜鍋」(2巻収録)なんか料理始めたばかりの不器用大学生男でも作れましたから。レシピ集としての価値も備えています。

お気に入りのキャラと話

ぼくのお気に入りのキャラクターはアリジゴク型怪人の

アントキラー

です。

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よくジョナサン溝の口駅前店で煙草フカしてます。

性格は一言でいうなら「厄介な先輩」

後輩のモギラとモゲラを呼び出して連れまわしては、自慢話やマイルールに付き合わせています。うざったいくらいに。

一方で先輩や目上の(怪)人には礼儀正しく敬語で話したり、モンスターペアレントに注意して見知らぬ子供をかばったり、後輩から相談を受けるといったきちんと尊敬できる要素をもった怪人です。

そんなアントキラーがいい味出してる話がコミックス13巻に収録されてます。

ロレックスのデイトナを買ってウキウキなアントキラーは後輩のモギラにいつもの様にひたすら自慢&知識をひけらかす。そこに実は時計をよく知るもう一人の後輩モゲラが現れて。

アントキラーの旗色の悪くなっていくさまが見てて居たたまれなくなります。

アントキラー、時計語るなら世界三大メーカーくらい知っとけよ…(笑)

にわかが偉そうに話してたら真の愛好者が現れてっていう日常でもありそうなギャグシーンがサンレッドの魅力だと思います。ぜひほかの巻も読んでお気に入りの怪人を見つけてくれたらいいなって思います。

 

本編中の伏字が気にせず読めたなら、あなたもアントキラー以上の時計通!

 

人と社会から距離をおくヒーローと地域密着型の悪の組織の、血で血を洗わない抗争そしてどこかでありそうなクスリとくる日常を体験したい方はおすすめです。