はねバド!
はねバド!(既刊7巻)
県立北小町高校バドミントン部のコーチになった立花健太郎。部員数が足りず団体戦にも出られない部を立て直せないかと悩む中、校庭の大木を難なく駆け上る運動神経抜群の少女「羽咲綾乃」を見つけ、なんとか勧誘しようとするが、彼女はなんとバドミントンが嫌いだった! 目指せ100倍青春、バドミントン部ストーリー開幕!(アフタヌーン公式サイトより引用)
部活女子
紹介するスポーツ女子、これで3人目です。やっぱり何かに打ち込んでる人って美しく映るんですよね、たとえそれが何であっても。だからやっぱりぼくは部活モノがジャンルとして好きなんだと思います。情熱あり、友情あり、成長ありって感じで。
本作(主人公)の魅力
主人公の羽咲綾乃はあるきっかけが原因でバドミントンから離れていたが、偶然バドミントン部コーチの立花に見つかり何やかんやで入部、そして大会へ進んでいくって流れです。
綾乃の魅力は、負けを挟んで大きく変わっています。ターニングは3巻11話の芹ヶ谷薫子(せりざわかおるこ)との出会い。これ以前はめっちゃ才能あるけど天然でほんわか癒し元気系で、バドミントンに対しても本気より遊び感覚で接してる感じでした。作風も萌え:スポ根=5:5位だったんですが…
綾乃は敗北しバドミントンに本気で臨むようになると、以前と一転めっちゃ強くて相手にも容赦ない、むしろ笑ってくる子になってしまわれました。めでたく作風は恐れ:スポ根=5:5に変化したんです。
(悪堕ちしてない。求道してるだけ)
名マッチ(3巻16話~4巻17話:羽咲綾乃vs芹ヶ谷薫子)
思わぬ覚醒を促してしまった薫子、そして綾乃にとってはリベンジマッチです。
この薫子という選手、見てくれによらず頭脳戦による駆け引きそして強いメンタルが自慢の努力家です。一方覚醒綾乃は類まれなセンスと勘の持ち主、試合結果は言わずもがなですが綾乃勝ちます。もう心へし折らんばかりに。
策を巡らし自身の努力を信じて戦う薫子(少年漫画主人公)は圧倒的実力をいかんなく発揮する綾乃(青年漫画主人公)の及ばずって展開です。残念ながらこの漫画青年誌掲載なのよ(good!アフタヌーン掲載)
やはり判官びいきというか「才能」より「努力」の方が好きなぼくにとって主人公綾乃は怖いくらい強く、そして薫子は応援したくなるくらい格好よく見えます。そして試合後に流す涙はとても綺麗なんじゃないかなあと思います。
(試合中のコマ。これ右ページが主人公なんだぜ…)
インターナショナル?アジア?なバドミントン
はねバド!には何人か外国人選手が登場します。
綾乃の前に現れた第一の刺客?なフレ女付属のコニーちゃんや、更なる強敵謎の中国人少女の小麗(シャオリー)選手など国際色豊かな面々です。
まあ綾乃のママが世界レベルの実力者だから綾乃の前に現れるライバルたちも自然とインターナショナルになるって感じですけど。
ふと気になって、日本はどのくらいバドミントンが強いのか気になって調べてみました。
はねバド!にならった女子シングルスの世界ランキングがこちらです。
国・所属 名前
1スペイン キャロリーナ・マリーン
2中国 李雪芮
3日本 奥原希望
4中国 王適嫻
5タイ ラトチャノック・インタノン
6インド サイナ・ネワール
7中国 王儀涵
8韓国 成池鉉
9台湾 戴資穎
10日本 山口茜
(2016年3月24日現在)
日本人が3位と10位にランクインしてます!
しかも3位の奥原選手は、3月13日に開かれた全英オープンでなんと優勝したんだそうです。
知らなかったと同時に、奥原選手が自分より年下という事実にダブルで衝撃を受けましたorz
それともう一つ。
ランキングが1位以外全員アジアの選手です。半分以上名前が読めません。
ここに載せていませんが、男子シングルやダブルスも似たような状況でした。
(ヨーロッパだとデンマークが強いようです。コニーちゃんの故郷ですよええ)
他の体育館競技にもみられますが(卓球とか)、アジアが得意な理由あるいはヨーロッパが不得意な理由というものがあるんでしょうか?
私、気になります!
スポーツ漫画は、漫画だけでなく競技自体のファンへの一つの筋道になってくれるからやっぱり好きですね。
余談ですが、講談社の面接でこの漫画のファンですって言ったら面接官に笑われました。みんなも気を付けてね!!